木野

22歳

ケチャップ

祖母から100円玉10枚を貰う。

コンビニでチキンとハイボール缶を買う。

17時半の公園で飲む。

大学生、大学生となぜか言い聞かせる。

匂いで昔の記憶が想起させられる。

是枝監督の助手や何たらの募集で匂いに関しての文が求められていたのを思い出す。

これはあの時行ったガストの匂い。その時のポテトのケチャップの匂いがした。

 

春休暇中の特別実習の連絡が来ない。おそらくないのだろう。何も言えない。

 

中村佳穂を聴く。

公園で中学生と思われる女子2人が楽しそうに何かを観ている。

酒を入れると匂いが消える。

苦味はまだ旨味にならない。

苦くもハイボールを腹に入れる。空腹故にすぐに酔いがくる。空虚すぎる。

 

LVのコレクションをみる。もはやコレクションというよりも一つの映像作品。

キムジョーンズがアーティスティックディレクターを務めるDiorのコレクションも観る。

服飾の知識がない人間でも素晴らしいと感じる。ピータードイグの絵画を取り入れていると知り、去年日本の展覧会にいかなかったことを後悔する。

図録を購入するか検討する。

jil sander が少し嫌いになっているのに気づく。買ったことはない。

 

来年から就活が始まる。

今学期はオンラインかねと笑えていた去年から、今学期もオンラインの可能性ありと知ると何も言えない。

無事卒業したい。

無事暮らしたい。

 

もう一缶あけたくなる。