木野

22歳

喪服か

現在父と母、2人揃って精神的に不安定である。不安定といってもそこまでの深刻さではない。母に関しては目に見える形で現れ、父に関しては母に言われるまだ気づかないほどに、内面的なものであった。というよりもそんなに弱ることがあるとは知らなかった。久しぶりに自分の父親であると感じる。

母が時折、早く熊を呼んでこい、熊に殺されたいだのと冗談めかして言っていたが、今思うとまったくに笑えない。

家族の変化は。

 

春休みである。

昨晩大学の成績が開示されると思い、時間明けにみてみるも表示されない。どうやら明け方に表示されるよう。不安で眠れないなんてことはなく食い入るように眠る。

夢は布団に住むことと自分の部屋に回転寿司を引くこと。カルテットを見返し見事にすずめの夢は自分の夢であったと気づく。

 

最近週2のペースで外出を始める。

映画、展示会に向かう。

おとといかに「わたしの叔父さん」を恵比寿ガーデンシネマで観る。今月末で一時休館する。初めて行く。カフェラテがおすすめと書いてあり注文する。おすすめなのがわかる。

映画自体は今年観たものの中で1番と言える面白さである。遠くから固定された視線でみせる生活と田舎の風景。風景の動きがゆっくりな分、人の動きに焦点が向く。映画の醍醐味は動きを捉えることだ、と誰かが言っていた気がする。とはいっても今年映画館で見た映画は鬼滅の刃と花束みたいな恋をした、この2本なのだから何も言えない。実習期間中であったのもあるのか鬼滅の刃で鼻水を垂らしながら泣いたのを思い出す。観賞後責務を果たせをノートに書き殴った、一端のやりがい奴隷である、今思えば。

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映画に関して詳しくない。"関しては"と言ってそれ以外のカルチャーに関してはかなり深い教養があるとみせる気はない。「自意識が高いから直した方がいい」と部活を引退した先輩からのメッセージに自分宛で書いてあったのを思い出す。その先輩の髪はいつもワックスまみれだったのも思い出す。

 

iPhoneのメモに去年くらいに話題になった美術館女子に関しての意見を書き溜めたものがあった。読み返す気にもならなかった。

 

FODのプレミアムに入る。坂元裕二作品を春休み中に見返そうと思う。

 

本日眠り展をみるため竹橋にくる。川が想像より緑である。ベンチで靴を脱いだサラリーマンがゲームをしている。隣に座る。スーツは喪服か。喪服ちゃん。

 

問題のあるレストランを帰って観る。

後2年で社会人は何も笑えない。